マッサージ理論を学ぶ【ごま油について】

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アーユルヴェーダのトリートメントで使用するハーバルオイルのベースはごま油です。
今日は、そのごま油のすごさについて学びました。

すべてのオイルの女王

ごま油は「すべてのオイルの女王」と言われています。

なぜ、ごま油がオイルの女王と言われているのか?
少しずつひも解いていきたいと思います。

アーユルヴェーダのトリートメントやセルフマッサージで使用するごま油は
「太白ごま油」です。
これはスーパーでも簡単に購入することができる、白い色のごま油です。
茶色い色のごま油は白ごまを焙煎してから脂肪分を絞った油で、
香ばしい香りが特徴ですが、こちらは使いません。

トリートメントには「太白ごま油」を一定の温度で加熱(キュアリング)
したものを使用します。

加熱(キュアリング)の効果

なぜ、太白ごま油を加熱(キュアリング)する必要があるのか?

伝統的なアーユルヴェーダの教科書では、
皮膚を通した吸収がよくなるため、
加熱する必要があると言われています。

ごま油の構成要素

ごま油には、
脂肪酸   50%(高い抗酸化作用)
たんぱく質 25%
リグナン  1%(弱い抗酸化作用)
が含まれています。

リグナンはセサミン、セサモール類などの特殊な化学構造をもつ微量成分の総称です。
このリグナンがごま油にしかない成分で、ごま油が特別とされている理由です。

ごま油に含まれるセサミンは酸化しやすいですが、加熱することでセサモールに変化し、
とても高い抗酸化作用をもつようになります。

この加熱した太白ごま油を使用することで、マッサージ効果が高まります。
高い抗酸化作用をもつ加熱した太白ごま油は、酸化しにくく、
マッサージに使用すると抗酸化作用が高い(老化の原因とされている活性酸素から細胞を守る)
ことから若返り効果があり、アーユルヴェーダオイルのベースオイルとして使用されています。

ハーバルオイルはこのベースオイルに症状別にさまざまな薬草を煮つめて作られたもので、
より身体への効果が期待できるオイルです。
スリランカやインドで作られるハーバルオイルは大きな釜でゆっくり時間をかけて作られるため、
より安定した質のよいオイルとなります。カレーもそうですが、小さい鍋でつくるより、
大きな鍋で作った方が美味しいカレーができますよね。

 

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