オイルトリートメントを行う上で、ただ技術を習得し、気持ちの良いトリートメントが行えればよいというわけではないと当スクールは考えます。
アーユルヴェーダのトリートメントをお客様へ施術するには、その目的と特徴、手技の詳細、お客様への効果を高め、セラピスト自らを守る身体の使い方、他のトリートメントと何が違うのかといったことを理解している必要があります。
これらを体系立てて学ぶのが「アーユルヴェーダマッサージ理論」の講義です。
カリキュラムの概要
まずはトリートメントの起源や歴史とともに、ビューティセラピーにおけるアーユルヴェーダトリートメントの位置づけを学びます。合わせて、アーユルヴェーダセラピストとして必須である衛生法や安全面について、自分の身体を守りまた効果的に使うボディメカニクスについて、ここでは座学で学習していきます。
実技の授業と同時進行で進められるので、施術の練習をしながら気になるところや分からないところを確認し、また実践することで、単なる知識だけでない理解を得ることができます。
これらのベースの上に、アーユルヴェーダのトリートメントテクニックの種類や手技の理論、アーユルヴェーダの専用ハーバルオイルについての知識、トリートメント効果のメカニズムや禁忌事項など、アーユルヴェーダにおけるトリートメントの概要を学びます。
カリキュラムの生かし方
さて、「アーユルヴェーダマッサージ理論」で学ぶ内容は、どのように役立つのでしょうか。
たとえば、アーユルヴェーダのオイルといえば、セサミオイルがベースです。セサミオイルは温めて使うのですが、それはどうしてでしょう。理由の1つはこれ。セサミ(ゴマ)には、【ゴマリグナン】という有効成分が含まれます。このゴマリグナンのうち、セサモリンが変化した物質であるセサモールは、200~220C°まで温めると、含有量が増えます。このセサモールには、強い抗酸化作用があるのです。この強い抗酸化作用をうるために、セサミオイルは温めて使うのです
これはアーユルヴェーダセラピストならば必須の理解事項ですね。
セサミオイルの効能についてもきちんと学びます。重要なのはこれだけではありません。他の理由はどんなものがあるでしょう。
・抗酸化作用とはなんでしょう
・酸化するとどんなよくないことがあるのでしょう
・酸化させないために、アーユルヴェーダはどんなことができるのでしょう
・このセサミオイルを使うとどんな効果があるのでしょう
・その効果をもっとも引き出す手技はどのようなものでしょう
セサミオイルの温度だけでも、これだけの関連事項があり、その1つ1つがアーユルヴェーダセラピストにとっては、とても重要なものです。
やはり、手技だけ、理論だけといったように、一部を学ぶのでは足りません。全てを関連付けて考えられるセラピストになる、体系立てて学ぶアーユルヴェーダトリートメント理論の意義があります。
理解を深めるために
理解を深めるために、教科書とは別に、ワークブックも用意されています。聞いただけで分かったつもりになっていても、いざ文章にまとめたり、質問に答えるように言葉にすると、意外に分かっていない部分がはっきりし、苦手な部分をつぶしていくことができます。クラス全員でディスカッションしながら、知識を深めていきます。
当カレッジの「アーユルヴェーダマッサージ理論」は、アーユルヴェーダの知識と、トリートメント知識、トリートメント施術者が必要とする知識、セラピストに必要な知識。どれも取りこぼすことなく身につけることで、ワンランク上のアーユルヴェーダセラピストになることができる、そんな授業です。
英国アーユルヴェーダカレッジの様々な授業の一部をご紹介します。
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