アーユルヴェーダでは味には、「甘味、酸味、塩味、辛味、渋味、苦味」の
6味があると定義されています。
その6味と感情の関係について、感情にも特定の味や風味があり、
その特性により身体に影響を及ぼすことを学びました。
6味とドーシャの関係
アーユルヴェーダでは、
世の中のあらゆる事象は「空」、「地」、「水」、「火」、「風」と言う
5つの要素から成り立っていると考えられています。
ドーシャには、ヴァータ、ピッタ、カパの3つのドーシャがあるとされ、
それぞれのドーシャに、
・ヴァータ→「風」と「空」
・ピッタ →「火」と「水」
・カパ →「地」と「水」
の要素をもっています。
その5つの要素を味とドーシャのエネルギーの関係で表すと、
甘味 (水・地) |
酸味 (地・火) |
塩味 (火・水) |
辛味 (火・風) |
苦味 (風・空) |
渋味 (風・地) |
|
ヴァータ | 減らす ↓ | 減らす ↓ | 減らす ↓ | 増やす ↑ | 増やす ↑ | 増やす ↑ |
ピッタ | 減らす ↓ | 増やす ↑ | 増やす ↑ | 増やす ↑ | 減らす ↓ | 減らす ↓ |
カパ | 増やす ↑ | 増やす ↑ | 増やす ↑ | 減らす ↓ | 減らす ↓ | 減らす ↓ |
このような関係になります。
味にも5つの要素の性質があり、ドーシャのエネルギーに影響を
与えています。好きな味ばかり食べていると、ドーシャが
乱れる原因にもなるので、味のバランスを取ることも必要ですね。
味と感情の関係
感情を味に例えることができるってご存知でしょうか?
例えば、
・悲しみや憎しみのような苦い感情 → 苦味
・恐れのような渋い感情 → 渋味
悲しみや恐れなどの感情からは、甘いイメージは感じないので
やはり苦味、渋味といった味になりますね。
苦味と渋味は、ヴァータのエネルギーを憎悪させるので、
落ち着きがなく、疲れや乾燥を感じやすい人は甘味や酸味を
積極的に摂取するようにしましょう。
・嫉妬のような酸っぱい感情 → 酸味
・怒りのような辛い感情 → 辛味
嫉妬や怒りのように火をイメージする鋭い感情は
酸味と辛味です。カッとしてイライラするような
ピッタのエネルギーを憎悪させます。
少しクールダウンさせるために甘味や苦味、渋味を
摂取するといいですよ。
・欲望のような甘い感情 → 甘味
・貪欲のような塩気のある感情 → 塩味
欲望や貪欲のように欲しがる感情は溜めこむ性質があります。
甘味はねっとりと動きが遅く、塩味は水分を溜めこみ
カパのエネルギーを憎悪させます。
溜めこんだものを排出する動きのある苦味、渋味、辛味といった
少し刺激的な味を摂取しましょう。
授業の感想
感情は不適切な食べ物や薬物、アルコールの摂取、感染症などと
同様な影響を体にもたらすそうです。
そして、心理的要因は生理的要因よりも大きな影響力をもっていると。
味には食べ物で体の症状を癒すだけでなく、精神も癒す力があります。
何か悲しいことや不安なことがあれば、ヴァータのエネルギーがいつもより
増えていると考え、甘いものを食べてヴァータのエネルギーを減らしてあげると
増えすぎたエネルギーを鎮静させることができます。疲れたなと感じたら、
少し自分の感情と向き合ってみて、その時の感情をバランスさせる味を
摂り入れてみてはいかがでしょうか?
アーユルヴェーダの治療では、特定のハーブを用いると同時に
特別な食事療法が処方されます。それは味が治療に役立つからなんですよ。
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