更年期の症状と原因 - アーユルヴェーダでできること -

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近年、40代から50代の女性たちのあいだで、「更年期の過ごし方」についての関心が高まっています。「いつか来る」と思っていた心身の不調が実際に訪れたとき、戸惑いや不安を感じる方は少なくありません。そんななかで注目されているのが、古代インド・スリランカから伝わる伝統医学「アーユルヴェーダ」です。ホルモンの変化を単なる病気ではなく“人生の自然な変化”と捉えるアーユルヴェーダの視点は、多くの女性に安心と具体的な行動指針を与えています。
今回は更年期の基本的な定義とアーユルヴェーダがなぜ今の時代にフィットするのかを、やさしく深掘りしていきます。

目次

更年期とは?—「閉経前後10年」と女性ホルモンの変化

更年期とは、閉経の前後5年ずつ、およそ合計10年間の期間を指します。日本人女性の平均的な閉経年齢は約50歳前後のため、一般的には45歳〜55歳の10年間が更年期に該当すると言われています。この時期、卵巣の機能が徐々に衰えていき、女性ホルモンである「エストロゲン」や「プロゲステロン」の分泌が急激に減少します。

エストロゲンは、単に生殖機能を司るだけでなく、脳・骨・皮膚・血管・免疫など、多岐にわたる身体機能に関与しているため、その変化は実にさまざまな形で現れます。たとえば、ホットフラッシュや不眠、頭痛、イライラ、動悸、めまい、関節痛、そして気分の落ち込みなどが挙げられます。

ただし、これらはすべて「異常」ではなく、体の中で起こっている自然な移行プロセスの一環です。とはいえ、個人差が大きく、何も症状を感じない人もいれば、日常生活に支障をきたすほどつらい人もいます。だからこそ、体質や生活習慣に合ったセルフケアがとても重要になってくるのです。

なぜアーユルヴェーダが注目されているのか

アーユルヴェーダは「生命の科学」とも呼ばれ、約5000年の歴史を持つインド・スリランカ発祥の伝統医療です。世界保健機関(WHO)にも承認されており、現代では医療・健康増進・美容・心の健康といった多方面で活用されています。

特に更年期においてアーユルヴェーダが注目されている理由は、その“個別性の高さ”にあります。一人ひとりの体質(ヴァータ・ピッタ・カパと呼ばれる3つの体質)に応じてケア方法を変えるという考え方は、千差万別な更年期症状に対応するうえで非常に理にかなっています。

さらにアーユルヴェーダは、未病の段階から「体調が崩れる前」に整えるという予防医学的な視点が中心です。薬に頼る前に、「日々の食事・睡眠・運動・呼吸・心の在り方」を整えるという思想は、まさに現代に求められているナチュラルケアそのものです。

インドやスリランカでは家庭の中で自然と受け継がれている「キッチンファーマシー(家庭薬局)」という知恵も、私たちの日本の暮らしにも馴染みやすく、アーユルヴェーダのケアは実践しやすい点も大きな魅力です。

更年期の主な症状とその原因

ホルモンバランスの崩れによる代表的な症状(ホットフラッシュ、不眠、イライラなど)

エストロゲン
更年期に入ると、ホルモンの急激な減少が身体に様々な不調を引き起こします。特に顕著なのが「ホットフラッシュ」と呼ばれる突然ののぼせや発汗。顔や首が急に熱くなり、汗が噴き出すような感覚は、日常生活の中でも非常に厄介な症状のひとつです。

また、女性ホルモンが減少すると、自律神経のバランスが崩れやすくなります。それによって起こるのが「不眠」や「動悸」、「めまい」、「感情の起伏が激しくなる」などの精神的な変化です。イライラしたり、何でもないことで涙が出たりと、心の安定を保つのが難しくなることもあります。

こうした症状は、まさにエストロゲンが神経系や代謝系にも影響を与えていた証でもあります。だからこそ、身体的なケアだけでなく、心を整えるアプローチが必要になるのです。

心の不調=「メンタルアーマ」とは何か

アーユルヴェーダでは、身体に溜まる未消化物や毒素のことを「アーマ」と呼びます。そしてこのアーマは、体だけでなく“心”にも溜まると考えられており、これを「メンタルアーマ」と呼びます。

更年期世代の女性たちは、閉経や子育ての終わり、社会的役割の変化といった多くの「人生の節目」に直面します。このとき、「私はもう役に立たないのでは?」「今後の人生に意味があるのか?」といったネガティブな思考が溜まりやすくなります。これがメンタルアーマです。

メンタルアーマが蓄積すると、不安感や孤独感、焦燥感や落ち込みといった感情に支配され、ますます不調を強く感じるようになります。しかしこの状態は、思考の転換やライフスタイルの工夫で緩和することができるのです。

たとえば、早朝の静かな時間帯に白湯を飲む、軽くヨガや瞑想を取り入れるなど、心の解毒につながる小さな習慣が大きな支えになります。

更年期は病気ではない?—アーユルヴェーダ的「自然なライフステージの変化」という捉え方

アーユルヴェーダでは、更年期は「老年期=ヴァータ期」への移行期とされており、決して“異常”な状態ではなく、自然なライフサイクルの一部と捉えています。この時期は、優勢なエネルギー(ドーシャ)が火のエネルギーであるピッタから風のエネルギーであるヴァータへと移行するため、心身ともに揺らぎやすくなるのです。

「老い」に対して否定的に向き合うのではなく、「今の自分に最適な生き方を模索する時期」として受け入れることが、アーユルヴェーダの基本的な考え方です。こうした前向きな視点があるからこそ、「更年期は第二の人生のはじまり」として希望を持って過ごす人が多いのです。その人に合ったアプローチをすることで、変化の時期を快適に過ごしていきましょう。

ドーシャ別|症状の特徴と傾向

ヴァータタイプ:乾燥、不安感、不眠、便秘

ヴァータ体質の方は、もともと「風」と「空」の要素を多く持つため、冷えや乾燥、そわそわ感、不安などの症状が出やすくなります。更年期においても、自律神経の乱れや眠りの浅さ、皮膚の乾燥、便秘、肩こりや腰痛、疲労感などがよく見られます。

このタイプは、温かい飲み物や食べ物、規則正しい生活リズム、セサミオイルによる全身マッサージ(アビヤンガ)などで心身を安定させるのが効果的です。簡単に始められるのは、飲み物を白湯に変えてみることです。身体を温め、自律神経の安定に効果があります。

ピッタタイプ:ホットフラッシュ、イライラ、肌荒れ

「火」と「水」の性質を持つピッタタイプは、更年期に入りホルモン変化が起こると、体内の熱が過剰になりがちです。ホットフラッシュや寝汗、肌荒れ、強い怒りの感情などがその表れです。

ピッタを鎮めるには、身体を冷ます性質を持つ食材の使用(きゅうり、かぼちゃ、アロエ、ミント、コリアンダーなど)、ココナッツオイルやローズウォーター、穏やかな運動や瞑想が効果的です。また、目を使いすぎること、直射日光や辛い食べ物、アルコールの摂取は避けた方が良いとされています。

カパタイプ:体重増加、むくみ、やる気の低下

カパ体質は「水」と「地」の要素が強く、安定感がある反面、重さがあるため停滞しやすいのが特徴です。更年期になると代謝が低下し、体重増加、むくみ、倦怠感、無気力といった症状が目立つようになります。

カパを整えるには、辛味や苦味を含むスパイス(ジンジャー、ブラックペッパー、ターメリック)を積極的に取り入れ、刺激を与えることが推奨されます。また、定期的に運動を取り入れて汗をかくこともおすすめです。

アーユルヴェーダでできること|基本編

自分の体質を知ることから始めよう

体質
 アーユルヴェーダのケアは、自分の体質を知ることから始まります。ヴァータ・ピッタ・カパの3つのエネルギーのことをドーシャと呼びます。全てがわたしたちの身体の中にあり、それらのバランスが、わたしたちの体調や心の状態に深く関係しています。

自分の優勢なドーシャがわかると、どんな不調が起こりやすいのか、何を避けるべきか、そしてどんなケアが合っているかが自然と見えてきます。最近では、アーユルヴェーダサロンやインターネットサイトで「ドーシャチェック」を簡単に行うこともできますので、まずはそこから始めてみるのがおすすめです。

当てはまる項目から、“今のわたしは、どのエネルギーが乱れているのかな?”と、自分に問いかけてみるだけでも、自分に優しく寄り添う時間になります。友人同士でチェックをして、結果の違いを比べてみるのも楽しいですね。より自分の心と身体の特徴を理解することにも繋がります。

ディナチャリヤとリトゥチャリヤについて

季節の過ごし方
アーユルヴェーダでは、日々の暮らし方をとても大切にします。
「ディナチャリヤー」とは、朝起きてから夜眠るまでの1日の過ごし方。
「リトゥチャリヤー」は、春夏秋冬の季節に合わせた生活の知恵を指します。

たとえば、更年期世代には朝の過ごし方がとても大切です。日の出前の静かな時間に白湯をゆっくりと飲んで、深く呼吸をしながら心を整える。たったそれだけのことでも、心と身体にやさしいエネルギーが満ちていきます。余裕があれば後述のオイルマッサージをやってみると、更に気持ちの良い朝を過ごすことができるでしょう。
また、夜更かしは禁物。できるだけ早く布団に入り、日付が変わる前の就寝を意識してみてください。

季節に応じて食べ物や運動を変えることも、更年期の不調を和らげるヒントになります。夏は冷ます作用のあるコリアンダーやミントのお茶、冬は温める生姜やシナモンを活用して、体の内側から季節に寄り添う暮らしを心がけましょう。

サッドヴリッタ(健やかに生きるための行動規範)

「サッドヴリッタ」は、アーユルヴェーダで古くから大切にされてきた“心のあり方”に関する教えです。
例えば――
・人に優しくすること
・嘘をつかないこと
・清潔にすること
・穏やかに過ごすこと
・自分を責めすぎないこと

このような日々の心がけが、実は心身の健康にもつながると考えられています。更年期は、これまで頑張ってきた自分を労わり、「もう少し、自分にやさしくしてもいいんだ」と思えるようになる時期でもあります。

サッドヴリッタは、何か特別なことではなく、「丁寧に、穏やかに生きる」ためのヒントがたくさん詰まった知恵です。焦らず、少しずつ、今の自分にできることから始めてみましょう。

アーユルヴェーダでできること|セルフケア実践編

食事:ドーシャ別おすすめ食材

更年期の食事は、「体を整える」という視点がとても大切です。アーユルヴェーダでは、食べ物がそのまま“心と体をつくるもの”とされています。

ヴァータが乱れがちな方は、スープや煮込み料理、ギーや温性のスパイス料理など温かく潤いのある食事を。
ピッタが高まりやすい方には、ココナッツ、きゅうり、トマトのような身体を冷ます食材が効果的です。
カパが優勢な方には、辛味や苦味のあるスパイス、油分を控えめにした軽めの食事が合います。米を食べて身体の重さを感じる方は、炒り米にして食べてみると負担なく摂ることが可能です。

「何を食べるか」だけでなく、「どう食べるか」も大切にしてみてください。テレビやスマホを見ながらではなく、できるだけ静かな時間に“感謝の気持ち”を持ってゆっくり食べるだけで、体はきちんとその栄養を受け取ってくれます。

スパイス活用術

インドでは、“台所は薬局”と言われるほど、スパイスには健康を整える力があるとされています。

たとえばクミンは、消化を助けて体の巡りを良くしますし、フェンネルはホルモンバランスやむくみにも良いとされています。カルダモンは心を落ち着ける香りが特徴で、イライラしたときにぴったり。冷えが強いと感じている方にはブラックペッパーやショウガで温め効果を。
これらのスパイスは、スーパーでも手に入るので、スープやお茶に少しずつ取り入れてみてください。ほんのり香るスパイスが、心にも体にも小さな安らぎを運んでくれます。

セルフオイルマッサージ(アビヤンガ)のやり方と効果

オイルマッサージは、更年期のケアとしてとてもおすすめの習慣です。アーユルヴェーダでは「アビヤンガ」と呼ばれ、オイルで体を優しく包み込むことで、ドーシャの乱れを整え、心を穏やかにしてくれます。

使うオイルは、ヴァータには湯煎したセサミオイル、ピッタにはココナッツオイル、カパにはマスタードオイルなど、体質に合わせて選びます。

マッサージのコツは、“やさしく触れる”こと。頑張って塗る必要はありません。手のひらで「お疲れさま」と声をかけるような気持ちで、心地よさを感じながらマッサージしてみてください。とくに足裏、頭皮、耳へのマッサージは効果的です。身体の冷えやコリ、乾燥など触ってみて気づくこともあり、日々の自分の観察にも役立ちます。お風呂の前に取り入れると、体が芯から温まり、リラックスしやすくなりますよ。

簡単に始められる習慣

忙しい毎日の中でも続けられるセルフケアとしておすすめなのが、次の3つです。

白湯(さゆ):朝起きて最初に飲む1杯の白湯は、体の巡りを良くし、未消化物(アーマ)を洗い流してくれます。沸騰させたお湯を20分ほど冷まして飲むのが最も消化力によいお白湯です。前の日に準備しておきポットに入れておくのもいいですね。

ギー:無塩バターから作るギーは、体に良質な脂を補い、心を落ち着かせる作用があります。パンに塗ったり、白湯にひとさじ加えても◎。身体の内側から潤いを与えてくれます。

トゥルシー(ホーリーバジル)ティー:インドで“女王のハーブ”と呼ばれるトゥルシーは、更年期のストレスやイライラ、不安をやわらげるのに最適。香りも爽やかで、リラックスタイムにぴったりです。

シャタバリ:シャタバリは女性の健康を支える代表的なハーブです。サプリメントで摂るのもよいですが、手軽に始められるのミルクに混ぜたり、ハーブティーを飲むこと。ホルモンバランスの調整や、心の安定に繋がります。

呼吸法(プラーナヤーマ)と瞑想のすすめ

更年期の不調には、“心の静けさ”がとても大きな助けになります。そこで役立つのが、アーユルヴェーダと関わりの深い呼吸法(プラーナヤーマ)と瞑想です。

特におすすめなのは「ナーディ・ショーダナ(片鼻呼吸)」という呼吸法。片方の鼻を交互に塞ぎながらゆっくり呼吸を整えることで、自律神経を調整し、心の緊張を和らげてくれます。

また、たった5分でも目を閉じて呼吸に意識を向けることで、「いま、ここ」に心を戻すことができます。忙しさや不安・緊張に飲み込まれそうになったときの小さな避難所として、呼吸と瞑想を習慣にしてみてください。自分がだんだんとゆるんでいくのが分かり、更に気持ちが落ち着いてくるのを実感できるでしょう。

「日の出の96分前」のゴールデンタイム活用法

アーユルヴェーダでは、日の出の96分前(ブラフマムフルタ)を“心が最も澄みわたる時間”と捉えています。この時間に起きて、白湯を飲み、静かに呼吸を整えたり、散歩や瞑想を行うことで、一日の心身のバランスがぐっと整いやすくなります。

しかしだんだんと日の出の時間が早くなって来ている今、きっちりと96分前を計らなくても大丈夫。「今日はちょっとだけ早く起きてみようかな」と思えたときに、静かな朝を味わってみてください。まずは今より15分だけでも早く起きてみましょう。朝の空気のなかには、不思議と安心感が満ちていて、心も体もそっと癒されていきます。余裕をもって落ち着いた1日の始まりとなりますよ。

アーユルヴェーダの専門ケアとプロのサポート

シロダーラとは?心と脳に効くアーユルヴェーダ施術

 「頭にオイルを垂らす施術」として知られている“シロダーラ”は、更年期の揺らぎに対してとても効果があるアーユルヴェーダの代表的なセラピーです。

シロダーラでは、温かい薬草オイルやハーブウォーターを額の「第三の目」にあたる部分に一定のリズムで垂らし続けます。この施術は、まるで深い瞑想状態に入ったかのような安心感を与えてくれ、ストレスで張り詰めていた神経をやさしく緩めてくれます。

インドでは、不眠症や不安障害、ホルモンバランスの乱れに対して医療的にも使われており、脳の疲労を癒す「脳のマッサージ」とも呼ばれることがあります。

更年期で「寝ても疲れがとれない」「考えすぎてしまう」「心がザワザワする」という方には特におすすめです。施術後には頭の忙しさや心のザワザワが不思議なほどにピタリと止まります。また、言葉にできないほどの深い癒しを体験される方も多く、涙が自然とこぼれることもあるそうです。

専門サロンで受けるケアの流れと効果(Ayurveda Salon PRAVA体験記より)

東京・明治神宮前駅にある「Ayurveda Salon PRAVA」の、ラサーヤナスペシャルコースはたっぷりのオイルを使って全身に栄養をあたえてくれます。全身100分+ヘッド&発汗15分の施術は、心からリラックスできるひと時です。

「肌の乾燥が落ち着き、気持ちもふんわり柔らかくなった」「施術後は思考がスッキリして、眠りが深くなった」といった声が多く寄せられています。

一番の魅力は、“委ねる安心感”です。自分ひとりで頑張るのではなく、誰かの手で癒される時間は、心の重さをそっと下ろすためにも欠かせない時間になります。

セラピストと共にドーシャバランスを整える

専門サロンでは、単なるリラクゼーションだけでなく、ドーシャチェック・ライフスタイルアドバイス・ハーブやスパイスの提案など、個別の体調に合わせたきめ細やかなサポートが受けられます。

たとえば、「冷えや不安感が強い方には、ヴァータを落ち着ける温かいスパイスやルーティンを」「イライラしやすい方には、ピッタを鎮める呼吸法や食材を」など、その人の今の状態に寄り添った提案をしてくれます。

「自分では気づけなかったことに気づけた」「ひとりじゃなかったと実感できた」という声も多く、まさに“寄り添い型”のセラピーです。

もし、「何をしてもよくならない」「もっと根本から整えたい」と思っている方がいらっしゃったら、こうしたプロの力を借りるのも、とても心強い選択になると思います。

読者のためのQ&Aコーナー

ホットフラッシュがつらいのは何ドーシャ?

ホットフラッシュは「ピッタ(火のエネルギー)」の過剰による症状が多いです。熱がこもりやすいピッタ体質の方や、ピッタが乱れている時期に出やすくなります。冷ます作用のあるきゅうりやココナッツウォーター、ローズウォーターのスプレーなどが助けになります。

市販薬とアーユルヴェーダは併用できる?

基本的には併用できますが、ご不安な場合は医師や薬剤師、アーユルヴェーダセラピストにご相談ください。アーユルヴェーダはあくまで「補完療法」であり、西洋医学と対立するものではなく“支え合う存在”です。

症状が重いときはどうすれば?

身体や心に強い不調がある場合は、まず医療機関を受診することが第一です。そのうえで、アーユルヴェーダ的な生活を「できるところから」取り入れることが、穏やかな回復につながります。無理せず、自分のペースで進めてください。

アーユルヴェーダは自己流でも効果ある?

はい、たとえ一部でも、アーユルヴェーダの考え方を取り入れるだけで、体と心に優しい変化が訪れます。「白湯を飲む」「スパイスを料理に取り入れる」「10分だけ早く起きて呼吸する」-そんな小さな一歩が、大きな違いを生み出すきっかけになります。

更年期は“終わる”もの。いまをどう過ごすかが未来を変える

 更年期の不調は、永遠には続きません。でも、その最中にいると、出口のないトンネルに感じてしまうこともあると思います。だからこそ、「いま、何ができるか」に目を向けてみてください。

どんなに小さなことでも、自分を労わる習慣をひとつ持つだけで、明日の心と体は少しだけ軽くなります。

「自分を労わる」ことが更年期ケアの最大の処方

ずっと頑張ってきたあなたへ。
家族のために、仕事のために、誰かのために生きてきたあなたへ。

これからは、「自分のための時間」を意識してもいいのです。
アーユルヴェーダは、「自分を大切にすることは、生きる力になる」ということを、そっと教えてくれます。

アーユルヴェーダはそのための“伴走者”

アーユルヴェーダは、魔法のような即効性があるわけではありません。
けれど、毎日を少しずつ、穏やかに、優しく変えてくれる知恵です。

「自分らしく年齢を重ねていきたい」
「心地よく、更年期を乗り越えたい」
そんなあなたの隣に、アーユルヴェーダという伴走者がそっと寄り添ってくれることでしょう。

アーユルヴェーダで更年期と向き合いたいあなたに。「学び」が癒しと力になる理由

なぜ“学ぶこと”が更年期ケアに役立つのか?

更年期は、心と体が大きく揺れる時期です。
今までの自分とどこか違ってしまったような、不安や孤独を感じることもあるかもしれません。

そんなとき、アーユルヴェーダという古代の智慧は、「自分の中のバランスを見つけることが、最大のケアになる」と教えてくれます。
その“バランスを整える方法”を本格的に学べるのが、英国アーユルヴェーダカレッジの「アーユルヴェーダ総合プロコース」です。

更年期ケアに効く5つの“学びの力”

—— 英国アーユルヴェーダカレッジの総合プロコースとともに

【知識】「なぜつらいのか」が明確になるだけで、心が軽くなる

このコースでは、アーユルヴェーダ医師から直接、「ドーシャの乱れ」「アグニ(消化力)」「オージャス(生命力)」など、不調の“根本原因”を知る理論を日本語で学べます。

更年期に多く見られる
・不眠
・ホットフラッシュ
・気分の落ち込み
・乾燥や代謝の低下

これらは“病気”ではなく、ドーシャの移行期(ピッタ→ヴァータ)に起こる自然な変化。その理論を理解できることで、「私の体は今、こういう時期なんだ」と受け入れる力がつきます。

【体験】タイラヴィマルダナ(本格オイルトリートメント)が学べる国内唯一のカリキュラム

更年期の最大の不調のひとつが「乾燥」と「不安感」。これはアーユルヴェーダでいう“ヴァータの乱れ”によるものです。

このコースで学べるタイラヴィマルダナ(薬草オイルを使ったアーユルヴェーダ式全身マッサージ)は、ヴァータを鎮めるのにとても効果的で、心身を深く潤し、安定させる力があります。

授業では自分自身へのセルフアビヤンガ(セルフマッサージ)も丁寧に学べるため、日常のケアにすぐ取り入れることができます。更年期のセルフケアの武器になります。

【心の学び】心理学・カウンセリング・ヨーガ呼吸法でメンタルケアも深まる

更年期は、ホルモンの変化だけでなく、役割の変化や人生の問い直しなど、心の揺れがとても大きい時期です。

このプロコースでは、
・心理カウンセリングの基礎
・呼吸法(プラーナヤーマ)
・マインドの理解(サーンキヤ哲学やマナス)
など、心のセルフマネジメントに必要な知識も体系的に学べます。

「自分の心のクセ」に気づき、「今の心の状態に寄り添う技術」を身につけることができるので、“自分自身のカウンセラー”になれることもこの学びの力です。

【食と生活習慣】ディナチャリヤ・クッキングで毎日を整える知恵が身につく

アーユルヴェーダは「日常そのものが治療」だといいます。
このプロコースでは、季節や体質に合わせた食事法や生活リズムの整え方(ディナチャリヤ)を、理論だけでなく実践として学べる点が大きな特徴です。

特に、更年期には避けたい食材やおすすめのスパイス、クールダウン作用のあるハーブなど、体質別の具体的な知恵が手に入るので、「なんとなく不調…」という悩みにすぐ対応できるようになります。

【生き方】卒業後のビジョンも描ける。誰かの支えになる「力」に

このコースの受講生の多くが、最初は「自分や家族の健康のために」という理由で学び始めています。けれど、学びが深まるほどに、
「この知識を、悩んでいる誰かの力にしたい」
「カウンセラーとして活動したい」
「サロンを開業したい」
と人生の新しいステージへ踏み出す方が増えています。

更年期は“終わり”ではなく“始まり”でもあります。
学びを通して、「わたしの第二の人生」を豊かにしていけることは、まさにアーユルヴェーダがくれる贈り物です。

こんな方に、心からおすすめです

  • 更年期の体と心の揺れを、自分で整えられるようになりたい方
  • 自分の不調を“深く理解して、優しくケアしたい”と思っている方
  • 家族や友人、同じように悩んでいる人を支えられる知恵を持ちたい方
  • 将来的にサロンやセラピストとして活動したい方

無料個別説明会で、“あなたにとっての学びの生かし方”がわかります

英国アーユルヴェーダカレッジでは、個別での無料説明会も開催されています。
「今の私に、必要な学びなのか?」「仕事や家事と両立できる?」といった不安も、やさしく丁寧に相談にのってくれます。

また、オンライン受講や週末クラスも用意されており、無理なく続けられる柔軟な学び方が選べるのも魅力です。

最後に:更年期は、“学び”というケアで変わる

更年期は、人生の大きな節目。だからこそ「学ぶこと」が、単なる知識ではなく「心を整える行為」になります。
アーユルヴェーダを学ぶことで、自分を愛し、整え、信じる力を育てることができます。

「つらい」と感じている今こそ、
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ライター&編集担当

アーユルヴェーダセラピストmisaki
misaki (Instagram)
東京都出身。気になることはすぐ確かめたくなる好奇心旺盛のヴァータ体質。
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コロナ禍での体調管理をきっかけにアーユルヴェーダに出会う。自律神経の乱れやPMSなど、それまで悩んでいた不調にも対処できることがわかり、学びを深める。知識が増えるにつれ体調を崩すことが激減。身体が弱いと思っていたがセルフケア不足だったことに気づく。
現在は自分の体の変化を楽しみながらアーユルヴェーダを実践中。
おだやか、ていねい、マイペースな人生を送ることが目標。

英国アーユルヴェーダカレッジ56期卒業
アーユルヴェーダビューティーセラピスト/ライフカウンセラー

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