触れることでストレスが軽減されることを実感（岩上詩織さん）

岩上詩織さん　総合プロコース第24期卒業

美容関係の販売員をしていた時の出会いがきっかけでした

化粧品販売の職に就いていた頃、アーユルヴェーダのエッセンスを取り入れた商品を販売することになりました。アーユルヴェーダに関する知識が皆無だったため、お客様に説明するために独学で調べたのが最初のきっかけです。

お客様の肌質や思考を判断し、わかりやすく説明できたら・・・と、ずっと思っていました。独学により３つのドーシャを知り、「私が知りたかったことが全部ここに載っている！」と、驚きと共に興味が深まりました。本来の体質、肌質、精神面などがすぐわかるので、説明に説得力が生まれました。

そうこうしているうちに、どんどんアーユルヴェーダの世界にのめりこんでいく自分がいました。というのも、自分自身が仕事の過労によるストレスから過食になり、むくみや吹き出物が酷く、体調が不安定だったのです。ですから、本から得た知識で体質診断をし、生活を変化させてみました。いざ実践してみると面白く、やろうと思えば何でもできるという体験を得ることにもなりました。

美容の世界、販売、接客、どれも大好きではあるけれど、表面を美しく保つことだけが【美しさ】なのだろうかと疑問を持つようになりました。自分自身の本質を知った上で、生活そのものを見直すようなシンプルな生き方を実践、提案したいと思うようになったのです。

両親の健康をサポートしたいという想いと共に

仕事上での出会いの他に、両親のこともひとつのきっかけとなりました。というのも、母は元々体が丈夫ではなく、父は仕事で多忙。幸い二人とも大病はしていないのですが、もう少し生活を改善したらもっと元気でいられるはずなのです。人は、キャパオーバーになると病気になります。ですから、そうならないように家庭でできることがあるはず。それを、アーユルヴェーダは解決してくれるという予感もありました。

そして、セラピストを一生の仕事にしようと考え、ネットでスクールを検索しました。カレッジのHPには校長の顔が載っていて安心感がありますし、入門セミナーもあるとのことで早速申し込みました。独学で調べた自分のドーシャが果たしてあっているのかどうかも聞きに行きたかったのです。実はこの時点で、カレッジに入学することを決めていました。

学んで変化したこと、得たこと

カレッジに通い始めて大きく変化したのは、自分自身の視点です。こういう体質だからこういう時は疲れるだろう等、一定の距離を置いて他人を観察することができるようになりました。両親だけでなく他人のことを知ることにもなり、それまでの関係性がより良好なものへと変化しました。

私自身は、カレッジで学んだ一年間で体重と体調が戻りました。多忙な仕事で忘れていた自分への手当て（自分にかける愛情）を通じ、心と体のギャップを埋めて、楽に生活できるようになりました。

セラピストになるという想いで入学したので、施術の授業はとても楽しみでした。特に、現役のアーユルヴェーダドクターで施術家でもあるパーリタ先生から直々に指導を受ける機会は、普通では決して得られないことで、貴重な学びの一つとなりました。

施術のみならず、心理学、マナー、食事、栄養学など、セラピストになるために必要なことが全て揃っているのがカレッジの特徴ではないでしょうか。どこの時間を切り取っても全く無駄がなく、卒業する頃には独り立ちできる状態にまで育てていただけました。

クラスメイトの中にはセラピストになる目的でなく学ぶ方もいました。いずれにしても、触れることでストレスが軽減されることを知るのは、このストレス社会においてとても大事なことだと思います。家族や友人など大切な方のメンタルケアのためにも、誰もが得ておきたい情報であり技術ですよね。

今、そしてこれから

2017年秋より個人サロンにて勤務しています。ボディスタイリングをメインとしているサロンで、私の担当は体と心をリセットするためのトリートメントとアドバイス。

施術によってデトックスされると、思考がクリアになる方が多く、今の体形を作り上げてしまった生活習慣、そこに気づけなかった自分の状態などがわかっていただけるようです。私は、生活を変えるためのピンポイントアドバイスを、その方の体質を見極めながらお手伝いさせていただいています。つまり、アーユルヴェーダの技術と知識が200％活かせる環境です。このような場所ですぐお客様の施術に入れたことは非常に有難く、充実した毎日を送っています。

私の身体と心が変化したように、長い目で見た時の【健康の底上げ】のためにアーユルヴェーダを活かしていける世の中になると良いなと思います。とっかかりの目的はどのようなものでもいいのです。自分自身の身体のことに興味を持ち、生活に取り入れる方が増えるよう、これからもアーユルヴェーダを伝え続けていきたいです。

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