なぜ今アーユルヴェーダなのか【人は変われる第7回】

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アーユルヴェーダは、インド・スリランカで約5000年以上前に生まれた世界最古の伝統医学です。サンスクリット語のAyuh(生命)とVeda(科学)を合わせた言葉からなっていて、生命科学、そして実践的な生活健康法として受けつがれてきました。

お釈迦さまもアーユルヴェーダを食事や生活にも取り入れて、後の教えにも大きな影響を与えられたといわれており、現代の世界中の自然療法や美容法の基礎になっています。

「健康で美しく生きる人」を増やしたい

アーユルヴェーダは、
「生命は、肉体と感覚器官、精神と心が結びついて支えあっている」と教えています。世の中には、たくさんの健康法が存在していますが、アーユルヴェーダはこの4つすべてに働きかける方法を教えてくれます。そして、病気の人だけでなく、健康な人も、正しい生活法を おくることによって、さらに健康になることができるのです。

私たちは、アーユルヴェーダによって、「健康で美しく生きる人」を日本中にたくさん増やしたいと思っています。

健康で美しい人とはどんな人でしょうか?ただ外見が美しいだけでなく、心とからだ、自分と一緒に生活をおくる人たち、そして自然とも調和がとれていること、いきがいをもって、輝く笑顔で毎日いきいきと暮らしている人だと考えています。

自分の体質を知ることで病気を予防できる

アーユルヴェーダでは、からだを単なる物とはとらえず、脈や呼吸、体温 調節などのからだの変化や心の変化にも、目には見えないエネルギーが働いていると考えます。

そのエネルギーを、ワータ(運動エネルギー)、ピッタ(消化エネルギー)、
カパ(結 合エネルギー)の3つです。

(ワータの働き)
運搬:食べ物、酸素、排泄物などを運ぶ
伝達:神経系の情報伝達
循環:血液、リンパ液などの循環

(ピッタの働き)
消化:食べ物や情報の消化
代謝:新陳代謝
変換:栄養素をエネルギーに変換する

(カパの働き)
形成:身体の構造を維持する
結合:組織同士をくっつける
潤滑:皮膚や関節を滑らかに保つ

3つのエネルギーはそれぞれ、全ての人が持っていますが、どのエネルギーをどの位持っているか、そのバランスは人それぞれ異なります。そのバランスの違いが体質となって現れます。

自分の体質を知ると自分がどんなアンバランスや不調になりやすいかを予測し、予防することができるのです。

不調の原因は生活習慣にある

不調の原因は生活習慣にあり、不調を改善するには、その原因を取りのぞくこと、生活習慣の見直しが必要です。生活習慣とは大きく分けると、生活リズム(睡眠と活動のバランス)、食事、運動、ストレスです。

例えば、多くのマッサージは、筋肉をゆるませ、痛みの症状をおさえますが、原因となる生活習慣を改善すること が大切なのです。

体力をつけ、常に若々しくあるための生活法として、生活リズムと食事、運動、ヨーガ、呼吸法、瞑想法、入浴、オイルマッサージなどをバランスよく取り入れていくことが大切です。

身体も心も健康であれば、人生を楽しむことができます。これが、アーユルヴェーダのいう、生命そのものに対する医学です。アーユルヴェーダは古代インド人による何か特別なものではなく、時間や空間を超えて、地球の上で今を 生きる私たち一人ひとりが生まれながらにもっている幸せに生きるための智慧です。

私たちが、係わる人々や自然環境と心をかよいあわせ、心地よく、平和で、バランスのとれた状態が、心の調和がとれた状態です。そして、心が穏やかで調和のとれた状態にあると、私たちは人それぞれ生まれながらにもっている役割に気づいて、その役割にむかって、能力が発揮でき、人のため、社会のために、役に立つような生き方ができます。

このように心の充足をえて、幸福で心豊かな人生、それがアーユルヴェーダのめざす人生です。アーユルヴェーダの生活法で身体と心の不調から抜け出し豊かな人生をスタートしましょう。

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