アーユルヴェーダには、健康な身体を保ち、人生を楽しむために、
ディナチャルヤ(1日の理想的な過ごし方)やリトゥチャリヤ(季節の過ごし方)などの
季節や時間に応じた過ごし方があります。
今日はそのディナチャルヤの中でも「睡眠」について説かれている
「チャラカサンヒター」の内容を紹介したいと思います。
睡眠
チャラカサンヒターには、
「思考器官が疲労し、感覚器官が疲労して対象と接することから
後退していくと、そのとき人は眠りに落ちるのである。
幸福も不幸も、肥えることも痩せることも、体力も無力も、
性的能力も不能も、知恵も無知も、生きることも死ぬことも、
すべて睡眠に基づいている。
時ならぬ時の睡眠と過度の睡眠と睡眠不足は幸福と長寿を奪い去る。
あたかもヨーガの成就によって真の悟りがヨーガ行者に現れるように、
睡眠がしかるべく得られると、それは身体に幸福と長寿を与える。」
と説かれています。
つまり、適度な質のよい睡眠が「幸福と長寿」をもたらすと言うことですね。
5000年前の古典に説かれていることは、現代にも通じています!
今も昔も、日々の経験の中から健康によいことが導きだされていると言うのは
変わらないですね。
昼寝
アーユルヴェーダでは昼寝はあまりすすめられていませんが、
昼寝をした方がよい人もいます。
それは、
・頭脳労働、飲酒、性行為、疲労し過ぎた人
・重い荷物を背負って疲れた人、長旅で疲れた人
・消化不良の人
・怪我をした人、衰弱している人
・老人、子供、体力のない人
・口渇、下痢、疝痛で苦しんでいる人
・呼吸困難、しゃっくりの止まらない人
・痩せている人
・高所から落下した人、打撲傷を受けて人
・精神錯乱者、乗り物や睡眠不足で疲れている人
・怒りや悲しみ、恐怖によって困憊している人
このような人は、季節を問わず昼寝した方がよいとされています。
そうすることで、ドーシャのバランスが保たれ、体力が生じ、
カパが身体の部位を太らせ、長寿は確かなものになるそうです。
夏は身体に乾燥が増え、ワータが増大することに加え、
夜が短いので昼寝がすすめられています。
夏以外の季節は昼寝をするとカパが増大するので、
昼寝はすすめられません。
すごく疲れている人や怪我人、病人、体力のない人、
精神的ストレスを強く感じている人と夏は昼寝をした方がよく、
カパが増大している人は昼寝をしない方がよいですね。
不適切な昼寝によりおこる病気
では、昼寝をおすすめできない人が昼寝をしたら
どのような病気がおこるのか?
・頭痛、硬直、鈍重感、倦怠感
・消化力の減退、胸部の圧迫感
・腫物、味覚障害
・動悸、鼻炎、偏頭痛
・蕁麻疹、吹き出物、痒み、咳、咽頭炎
・眠気、記憶力と知力の減退
・経路の閉鎖、発熱、諸器官の機能低下
・毒物が勢いよく身体中に広がる
様々な症状が現れてきますね。。
すべて昼寝によってはカパが増えて起こる病気です。
快適で適切な睡眠のために
快適で適切な睡眠は身体の機能にとっても大切です。
快適な睡眠を得るために、快適な部屋、ベッドに枕、
音楽や香りなどで気持ちのよい空間をつくってみては
いかかでしょうか?
ドーシャ別の理想の睡眠時間は
・ワータ 8時間
・ピッタ 7時間
・カパ 6時間
ご自身のドーシャと身体の疲れ具合によって調整してみてくださいね。
睡眠でしっかり身体が休まると、起きている時間のパフォーマンスが
あがりますよ。
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