総合プロコースの授業では、アーユルヴェーダの理論だけではなく、その理論をどのように実践するかを学ぶ「アーユルヴェーダプラクティス」という授業があります。この授業では、外面的・内面的という2つの側面から実践法を学ぶのですが、今日は内面的な実践法として、食事について学びました。
食事の効果
アーユルヴェーダの古典「チャラカサンヒター」によると食べ物には、
私たちを嬉しくさせたり、私たちに栄養や力を与えたり、私たちの暗記力を良くする効果が含まれているそうです。
そのため、食事をすることで、私たちは、何か行動や仕事をする力が湧いたり、最終的には悟りをひらくことまでできるそう。。
ただし、このような力を得るためには、食材の性質を知り、効果的に食べるということが大切なのだそうです。
食材の性質を知る
アーユルヴェーダでは、食材の性質を理解するにあたって以下の5つの観点から食材をチェックします。、
- 味
- 消化後の味
- 性質
- 効力
- 特別な力
この中から、わかりやすい「味」「性質」「効力」について、もう少し詳しくご紹介します。
味
味は、甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味の6つに分類されます。
それぞれの味が特徴も持ち、生理学的な機能やドーシャ(ワータ、ピッタ、カパのエネルギー)に
影響を与えます。例えば、甘味はすべての味の中で最も栄養になる味と考えられています。そして、ドーシャ的にはカパのエネルギーを増やし、ワータ、ピッタのエネルギーを減らす作用があります。
性質
性質は、重性、軽性、油性、乾性の4つに分類されます。
重性の食材は太りやすく、軽性の食材は痩せやすいとされています。それは、重性の食材は消化が遅く、軽性の食材は消化が早いからです。カパ体質の人は、溜めこみやす性質なので、重性や油性の食材は控えめにし、逆にワータ体質の人は軽くて乾きやすい性質があるので、重性や油性の食材を積極的に摂るとよいです。
効力
効力は、温性(体を温める食材)、冷性(体を冷やす食材)に分類されます。身体が冷えやすいワータ体質やカパ体質の人は温性の食材、熱くなりやすいピッタ体質の人は冷性の食材を摂るようにします。
効果的に食べるための準備
食材の性質を知ったうえで、より効果的に食べるためには、以下の8つのことを意識すると良いそうです。
- 食べ物の性質
- 食事の準備
- 食べ合わせ
- 食事量
- 食材の生産地
- 食べる時間
- 食事のルール
- 食事をする環境
基本は、色々な性質のものをバランスよく!ですが、自分の体質や、その時々の体調に合わないものは控えめにしましょう。
食材はよくても、調理法によって身体によくないものになってしまうので調理法に気をつけましょう。
レトルト食品や電子レンジで調理したものは控えます。
食べ合わせによって消化に負担となるものがあるので、気をつけましょう。
例えば、「ヨーグルトと果物」「牛乳と酸味のあるもの」「牛乳と魚」などの組み合わせは避けた方がよいです。
消化力に合わせて食べることが大切です。食べる量は、胃袋の1/2とされ、残りの1/2は、水1/4、空気1/4とされています。
どこで作られた食べ物かを意識しましょう。日本でも「身土不二」という考え方があるように、アーユルヴェーダにおいても、自分の住んでいる地域で、その季節にできるものが、健康によいとされています。
お腹が空いてから食事をしましょう。お腹が空いていない時に食事をすると未消化物(アーマ)
となって身体に残ります。
ながらで食べないようにしましょう。話ながら、テレビを見ながらではなく、食事に集中して味わって食べましょう。
疲れた時に消化に重いものを食べないなど、消化力の状態、食べる人の体質、体調を意識して食事をするようにしましょう。
授業の感想
健康で美しい身体を作るために欠かすことのできない食事は、食材や調理法など、その人の体質、体調に合ったものを選び、食事は楽しみながら美味しくいただくのが良いと学びました。
美味しいと思わないものや、怒った時に食べる食事は未消化物(アーマ)になると言われているので、できるだけ楽しみながらいただきたいですね。
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