色が持つ固有のエネルギーと性質を活用して、身にまとう服や空間からドーシャを整えるアーユルヴェーダ的なカラーセラピーについて書きました。
目次
色が放つエネルギーとドーシャの関係

髪の色や肌のトーンに合わせて似合う色を見つける「パーソナルカラー診断」を受けたことはありますか。自分を引き立てる色を知ることはとても大切なことだと思います。
そしてアーユルヴェーダでは、外見の美しさだけでなく、「色が持つ熱性や重さ(性質)」が私たちの体質や心身のバランスにどのような影響を与えるか、という視点から色を活用します。
すべての「色」は光の波長であり、それぞれ固有の性質(温・冷・軽・重・乾など)を持っています。そのため、身につける洋服やインテリアの色によって、体内のドーシャ(エネルギー)に直接アプローチすることができるのです。
各ドーシャのイメージ・性質に相当するカラーは以下の通りです。
・ヴァータを象徴する色(冷・乾・軽・動)
白、黒、グレー、ダークトーンなど。空や風のように、冷たさや乾燥、無限の広がりを感じさせるカラー。
・ピッタを象徴する色(温・鋭・油)
赤、オレンジ、ゴールドなど。火のように情熱的で、熱性とエネルギーに満ちた華やかなカラー。
・カパを象徴する色(冷・重・安定・油)
青、ネイビー、深緑、ダークブラウンなど。水や大地のように、静けさと重厚感、安定感を与えるカラー。
ご自身のクローゼットを見渡したとき、無意識によく選んでいる色があれば、それはあなたの体質(優勢なドーシャ)をそのまま映し出しているのかもしれません。
色の「引き算と足し算」で調和を取り戻す
好きな色を身につけるのは心が踊る素晴らしいことですが、特定のドーシャが過剰に乱れているときは少し注意が必要です。
例えば、ピッタ(火)が過剰になってイライラしているときに、熱の性質を持つ「赤い服」を着ると火に油を注ぐことになってしまいます。また、ヴァータ(風)が乱れて冷えや不安が強いときに、ヴァータの色である「黒や白」ばかりを身につけていると、心がさらにそわそわしたり冷えを助長したりすることがあります。
アンバランスを感じたときは、「増えすぎた性質と逆の色(心を整えてくれる色)」を日常に取り入れるのがアーユルヴェーダの基本です。
・ヴァータ(風)が増えて冷えや不安、焦りを感じるとき
ヴァータの「冷・乾・軽」を包み込んで温める暖色系の優しいカラー(パステルピンク、温かみのあるオレンジ、生成り色・ベージュ、テラコッタ)を選びましょう。大地や温もりを思わせる色合いが、風のように揺れやすい気持ちに安心感(グラウンディング)を与えてくれます。
・ピッタ(火)が増えて熱くイライラするとき
ピッタの「熱・鋭さ」を涼やかに静める青(ブルー)、紺(ネイビー)、クリアなホワイト(白)を取り入れましょう。視覚から入る涼やかなカラーが、高ぶった精神を鎮め、身体の熱を穏やかにクールダウンしてくれます。
・カパ(水・地)が増えて身体が重だるく無気力なとき
カパの「重・停滞」を吹き飛ばす、明るいイエロー(黄色)、鮮やかなオレンジ、ゴールドを取り入れましょう。太陽のように軽やかでパッと明るい色を身につけることで、心身に軽快な動きと前向きな意欲を与えてくれます。
今のあなたが選ぶ「今日の一色」
服を選ぶとき、バッグや小物、あるいはお部屋に飾るお花を選ぶとき。「今日はどんな色のエネルギーを補ってあげようかな?」と意識してみるだけで、毎日のセルフケアはもっと楽しく、豊かなものになります。
「赤」で情熱の火を灯す日もあれば、「青」で静かに心を冷ます日、「温かいピンクやベージュ」で心をそっと温める日があってもいい。
その日のあなたの心と身体が心地よいと感じる「色」を上手にまとって、毎日を彩り豊かに、健やかに楽しんでいきましょう。
【今日の一言】
あなたが身につける「色」は、あなたの心身を包み込む光の処方箋のようなものです。イライラするときは静かな青を、不安で冷えるときは温かなパステルカラーを。今のあなたの心身が求める「色」をそっと添えてあげましょう。











