大木 身祐希さん(看護師・訪問看護) 総合プロコース 第58期卒業生
結婚、キャリアアップ、妊娠・出産など、これからの人生の送り方に真剣に考えている方にとって、臨床現場で命や患者様と向き合いながら、「これからの人生や看護のあり方」に迷っている看護師の方にとって、自分自身の軸を取り戻す大きな手がかりとなるはずです。
アーユルヴェーダを学ぶ前と後で、人生はどう変わりましたか?

一番変わったのは、「人生への考え方そのもの」です。看護師として多くの患者様の人生に向き合ってきたからこそ、アーユルヴェーダを通して自分や人の人生に対する見方が大きく広がり、生き方そのものが以前よりずっと楽しく、楽になりました。
アーユルヴェーダに興味を持ったきっかけ
30代を目前にしたキャリアの迷い。「このままの人生でいいのだろうか」
30代を目前にして、結婚、キャリアアップ、妊娠・出産など、これからの人生を大きく左右するライフステージについて真剣に考える時期に入っていた頃です。「自分は本当は何をしたいのだろう」「看護師として、このままの人生でいいのだろうか」という迷いが強くなっていました。
日々の看護業務に追われる中で、自分がどこへ向かいたいのかが見えにくくなっていた時、様々な本を探す中でアーユルヴェーダに出会ったんです。直感的に「ここに自分が探し求めていた、人生の答えや生き方のヒントがあるかもしれない」と感じました。
英国アーユルヴェーダカレッジを選んだ理由
医療従事者としての信頼感。アーユルヴェーダ医師(医学博士)から学べる安心感
いくつかの学校を調べましたが、最初は直感で「まず山田校長に直接お話を聞いてみよう」と思い、説明会に申し込みました。
そして最大の決め手は、看護師として働いている私にとって、パーリタ先生から学べる環境が非常に魅力的だったことです。スリランカのアーユルヴェーダドクターであり、日本の富山大学でも長年研究に携わられ医学博士号をお持ちだという点が、医療従事者として圧倒的な安心感につながりました。
カレッジで学んで良かったこと
西洋医学の現場では届かない、「病気になる前」の小さな不調に気づく視点
看護師として西洋医学の現場にいると、検査をして数値に異常が現れて初めて「病気」と診断され、アプローチが始まることが多くあります。
ですが、アーユルヴェーダには「数値に出る前の段階から、体の微小な変化に気づいて未然に整えていく(未病を防ぐ)」という素晴らしい考え方があります。これが私にとって最大の驚きでした。「なぜもっと早く、そしてもっと多くの医療現場や人にこの考え方が広まっていないのだろう!」と痛感したほどです。
数値や症状だけを見るのではなく、自分や人の性質・状態を日頃から観察し、小さなサインを感じ取ることの大切さを知りました。
自分の中の変化(ベネフィット)
大きく変える必要はない。生活の中の「小さな積み重ね」で人生は楽しくなる
「人生は一度きり」という言葉を、以前よりもずっと深くリアルに受け止められるようになりました。アーユルヴェーダには、病気を予防するだけでなく、人生そのものを豊かに楽しむための知恵が凝縮されています。
人生を好転させるために、仕事や環境を大きく変える必要はありません。日々の生活の中にある小さな選択や習慣を丁寧に整え、それを継続することが、結局は人生をより良くしていく一番の近道なのだと実感しています。
五感が研ぎ澄まされたことで受け取る情報や視点が変わり、人間関係でも肩の力を抜いて楽に接することができるようになりました。毎日が本当に楽しくなりましたね。
看護師として、患者様を見る視点の変化
バイタルデータだけでなく、その方の「消化力」や「内側」を見る
看護の視点が大きく、そして深く広がりました。以前は、体温や血圧などのバイタルサイン、排泄や食事の量といった目に見える数値や症状を中心に患者様を見ていました。
しかしアーユルヴェーダを学んでからは、目に見えるデータの奥にある「その方の内側や生命力」を見ようとする姿勢が身につきました。例えば食事ケアでも、単に「どれくらい食べたか」だけでなく、「食後どれくらいでお腹が空きますか?」と尋ねることで、その方の“アグニ(消化力)”の状態を推しはかることができます。一人ひとりをより立体的に理解できるようになりました。
死生観が深まり、命に向き合う関わり方が変わった
「最期に何ができるか」一人の人間として命に寄り添う
アーユルヴェーダを通して自分の死生観が少しずつ確立され、患者様との関わり方が変わりました。
パーリタ先生から伺った死後の世界や生命についての講義を受け止める中で、命に関わる医療従事者として「自分はこの方に、最期まで何ができるだろう」と、より深く思考するようになったんです。
単に症状をコントロールするだけでなく、その方がどんな人生を歩んでこられたのか、今どんな思いを抱えているのかを含めて、一人の人間として命に向き合う力を養えていると感じてい
ます。
現在の活動とこれから
訪問看護の現場へ。保険外の「プライベート看護」としてアーユルヴェーダを導入
現在、訪問看護に携わっています。在宅で療養されている患者様の中には、薬だけでは取りきれない身体の痛みや、孤立感・心の不調を抱えている方が少なくありません。「薬以外に、もっと患者様の苦しみを和らげられる手段はないか」と長年模索していました。
そこで現在は、訪問看護の中で保険外の「プライベート看護」として、ご希望の患者様にアーユルヴェーダのオイルトリートメント(タッチケア)を取り入れる実践を行っています。温かいオイルで優しく肌に触れることで、身体の緊張が解けるだけでなく、深い安心感が生まれるのを肌で感じています。医療の現場にこの知恵を生かせることに、大きなやりがいを感じています。
入学を迷っている看護師・医療従事者の方へ
表面的な情報に惑わされず、ドクターから本質を学ぶ。「まずは小さな一歩」を
「何を食べればいい」「何をすればいい」といった表面的な情報は、インターネット検索でいくらでも手に入ります。しかし、アーユルヴェーダの本質や、命・人間に対する深い理解は、独学だけで得るには限界があります。ドクターから直接学んだからこそ気づけた本質が、私にはたくさんありました。
現状を変えたいと思った時、何かを大ごとにする必要はありません。「まず説明会で山田校長に相談してみる」というような小さな一歩で十分です。その小さな行動が、あなたの看護師としての視点や、これからの人生を優しく整えてくれるはずです。ぜひ一度、扉をたたいてみてください。
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