皆さんは、ベピーマッサージをご存じですか?
今育児法のひとつとしてブームになっていますよね。これもアーユルヴェーダがもとになっているのです。
インドやスリランカでは、生後3ケ月位から、赤ちゃんにたっぷりのオイルを使ってマッサージをするのがお母さんとおばあちゃんの仕事になっています。
生れたばかりの赤ちゃんが仕事で疲れているわけではないですよね。なぜベビーマッサージが伝統になっているのでしょう。
目次
オイルマッサージをしよう!
オイルマッサージの効果とは
たっぷりのオイルを使ったなめらかなタッチによるマッサージは、子供の脳の発育を促し情緒の安定に働きかけると言われています。皮脳同根といって、皮膚と脳細胞は元々同じところからはじまり人体が形成されていったという意味の言葉がありますが、皮膚への心地よい刺激が脳のヒーリングにもつながっているのです。
現代人は、インターネットの発展によって、情報過多、人間関係のゆがみからくるストレスで、脳が疲れきっています。アーユルヴェーダのオイルマッサージによって、何か頭がリセットされた感覚になるのです。
また、アーユルヴェーダの元になった、聖典「リグヴェーダ」では このような記載があります。
『私の手そのものが至福です 私の手は至福以上のものでさえあります なぜならば、この手には人を癒す全ての力を持っているからです。ただ触れるだけですべての病気を治す力をもっています人は手によって様々な情報を受け取ります。』
「手当て」ということば、ご存じですよね。まさに、手が人に触れることによって、その人の心と身体に深く影響すると意味はこの古い古典からきているのです。
アーユルヴェーダのオイルマッサージは、筋肉、血行、脳、すべてに働きかけることができるものとして、今まさに必要とされているわけです。
ハーバルオイルの効果
アーユルヴェーダのマッサージでは、セサミオイルをベースにして、さまざまな薬草を煎じて煮込んだハーバルオイルを使用します。
*ベースオイルにはココナッツオイルやヒマシオイルなどを用いたものもあります。
セサミの成分が身体に吸収されて、このような作用をします。
1.セサミオイルは、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンE、ミネラルや良質のたんぱく質を大量に含みます。
2.セサミの主成分であるセサミンが、活性酸素やその他の老廃物を除去します。
3.セサミオイルは、身体を温め、新陳代謝を促進します。
4.オイルごとに、異なるハーブを配合しているので、体質ごと、体調ごとに、オイルを選べます。
体の表面にも作用して、若返りに役立ちます。
1.ビタミンA、ビタミンB、ビタミンE、ミネラルなどの栄養を皮膚や頭皮に補給します。
2.皮膚や頭髪の輝きを増します。
3.オイルが身体の表面を覆うので、一日中、守られているという感覚を得ることができます。
4.抗酸化作用、抗菌作用が高いため、酸化しにくく、一度温熱処理をしたオイルは数年間、保存が可能です。
タイラヴィマルダナをご存じですか?
アーユルヴェーダマッサージの種類
アヴィヤンガ、マルダナ、サンバーハナ、ウッドガルシャナ などの種類があります。
アヴィヤンガ
日本で広まっているのは、アヴィヤンガという手法で、皮膚表面に大量のオイルを塗り込んでいくものです。これはアーユルヴェーダの治療の過程で、大量のオイルを身体に浸透させることで、 みだれたエネルギーのバランスを整えて、老廃物を体の外に出す準備をするため行われます。
大量のオイルが擦り込まれる過程で、マッサージを受ける側も起き上がったり横になったり、身体をこまめに動かすことを求められますので、うとうと眠っている余裕はありません。
タイラヴィマルダナとは
当スクールでは、リラクゼーション効果がより高い「タイラヴィマルダナ」という手技を教えています。 「タイラヴィマルダナ」は、5つの手法を使って、深層部の筋肉までほぐして血行を促進し、効率的にオイルを浸透させます。タイラヴィマルダナを日本で学べるのは当スクールのみです。
アーユルヴェーダのオイルマッサージを定期的に受けて、健康で穏やかの心でいること、技術を修得して、家族やたくさんの人を癒すこと。そんな人が一人でも増えたら、世界が少しずつ平和になっていく気がします。