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アーユルヴェーダ理論を学ぶ【オージャス】

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今回は、アーユルヴェーダ理論を学ぶ【体の組織要素について】のブログで少しお伝えした、私たちを内側から輝かせる元となる「オージャス」についてご紹介していきます。是非、最後までお付き合いください。

オージャスとは?

年齢を重ねても、いつまでも若々しく美しくありたいと思う気持ちは誰でも持ち続けているのではないでしょうか。
アーユルヴェーダの知恵では内側から輝く方法は「オージャス」にあると教えています。オージャスとは「活力の素」といわれ、体に力や免疫力を与えてくれるものです。その活力の素であるオージャスの増やし方や減る原因を知り、日常生活に取り入れる事が自分で自分を内側から輝かせることに繋がります。

サンスクリット語でojas=オージャスとは、体を作るすべてのダートゥ(組織要素)の生命エッセンスと考えられていて、元気の素であり免疫力でもあると言われています。色は白と少し黄色味がかった赤、味は蜂蜜のような甘さ、香りはポン菓子のよう、と言われています。なんだかほんのり甘くておいしそうですね。

そしてオージャスが減少すると、やる気がなく、免疫力が低下し体調を崩しやすくなります。反対にオージャスに溢れている時は、内側から輝き、肌もつやつやして、人によいエネルギーを与えられる人になります。なぜかこの人に会うとこちらも元気になれるって人いませんか?そのような方はオージャスに溢れた人かも知れません。

オージャスの種類

オージャスには、「パラオージャス」と「アパラオージャス」の2種類があります。

1つ目の「パラオージャス」は
お母さんの子宮内で胎芽(受胎後8週間以内の個体)が形成される時に作られ、胎芽の血漿からできる、栄養あふれる体液のエッセンスです。パラオージャスは心臓に8滴あり、死ぬまで生命を支え続けます。

2つ目の「アパラオージャス」は
身体の組織や免疫系にダメージを与える生物や毒素に対して働きかけ、片手1杯分のエッセンスがあるとされています。パラオージャスからエネルギーをもらって全身を巡ります。全てのダートゥの中で一番重要なエッセンスとされていて、ダートゥが正常に作られていると、オージャスも増えることになります。

そして、パラオージャスとアパラオージャスの関係は、食べたものが消化されて体の基礎エネルギーとなるように、食べ物が消化されてできる最終物質としてオージャスはつくられます。パラオージャスを増やすことはできませんが、アパラオージャスは生活によって増えたり、減ったりします。パラオージャスが命を支え、アパラオージャスが体を支える、といった関係になります。

オージャスが減る要因

このように、生活によってオージャスが増えたり減ったりするなら、減らしたくないですよね。オージャスが減る要因は、アルコール摂取、疲労、絶食、睡眠不足、猛暑、感染、伝染病、毒、怪我、怒り、悲しみ、不安などの精神的ストレスなどです。

オージャスが減少すると、不安になる、集中力がなくなる、疲れを感じる、痛みが出る、痩せる、顔色が悪くなる、皮膚が乾燥する、体が重い、寝すぎるなどの兆候があらわれてきます。精神的ストレスや不安、真夏の猛暑で過ごすだけでも知らず知らずのうちにオージャスの減る要因が増えていますので、意識してオージャスを増やす方法を取り入れられるといいですね。

オージャスを増やす方法

では、日常生活でオージャスを増やす方法をいくつか紹介します。

オージャスは、食べた物が正常に消化・吸収され7つのダートゥ(体の組織要素)全てが正常に作られて初めて作りだされます。つまり、私たちの健康な体を作る7つのダートゥ全ての組織から少しずつ取り集まって出来る8つ目のダートゥとも言えます。

このように、良いオージャスを増やす為に7つのダートゥすべてを正常に作るには、アーユルヴェーダで重要とされる「アグニ(消化力)を高める」「アーマ(未消化物)を溜めない」「ドーシャ(ヴァータ・ピッタ・カパ)のバランスが良い状態」が大切になります。

消化力を促進するハーブやスパイスを生活に取り入れたり、季節に合った新鮮な食材を使った食事や自分のドーシャに適した材料、量を意識しドーシャの乱れを無くすことが大切です。
夏の暑さにより食欲低下や冷たい食べ物や飲み物を選びがちですが、特にクーラーの効いた室内など体が冷える場所では暖かい物を選ぶといいですね。
冷たい性質は温かい性質のアグニを低下させ、胃腸を疲れさせ下痢や便秘などにもなりやすく、また自律神経の乱れが睡眠の質の低下にも繋がります。消化力低下、疲労、睡眠不足、冷えはオージャス減少の原因になります。

運動も、疲労が蓄積しない程度な汗をかく運動、ヨガやラジオ体操、ウォーキングなどもいいですね。オージャスを減少させ体を老化させる、活性酸素を溜めない為にも、抗酸化作用のあるハーブや食材を意識して取り入れたり、セサモールと言う抗酸化作用の高い成分がたっぷり含まれているセサミオイルでセルフマッサージをしてオージャスを増やしましょう。
また、怒りや心配事、考えすぎなどの精神的なストレスもオージャスを減少させますので、思考がネガティブになっていることに気づいたら、その思考を手放しましょう。
自然の中に身を置くこと、山での散策や川を眺める、夕日が沈むのを眺めるなど、何もせず思考を休めボーっとしたり自然と調和し心を穏やかにすることも、オージャスを増やす方法です。

ドーシャの乱れはオージャスの減少につながるので、疲れていると感じたら、まずはゆっくり休んで自分を満たしてあげるようにしてくださいね。

みなさんが元気でオージャスが溢れた人でいられますように。

 

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ライター&編集担当

アーユルヴェーダセラピスト春田早希子

春田早希子
三重県出身。カパ体質のゆっくりマイぺースだが、こだわりは強め。
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大学卒業後、地球一周船旅に乗船、現在のパートナーと出会うきっかけに。様々な国を訪れ自分がいかに恵まれた国、環境に生まれ育ったかを痛感。帰国後はフェアトレード専門店に7年勤務し結婚を機に退職。新婚旅行で東南アジアあたりを約4ヵ月かけて巡るバックパッカーの旅へ。旅で立ち寄ったインドやスリランカでアーユルヴェーダに興味が湧く。帰国後は東京に移住。中小企業3年勤務後退職し、英国アーユルヴェーダカレッジ49期入学。2022年5月卒業。さらに知識を深め、自分に出来る方法で誰かの笑顔のためになりたいと思っています。

どうぞよろしくお願いします。

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