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旬の食材でドーシャの乱れをトトノエル ~初冬編~

The College of Ayurveda

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アーユルヴェーダ的な季節の分類では「初冬」と呼ばれる時期に入りました。
街中のイルミネーションやクリスマスの装飾で冬を感じるものの、体感としてはようやく「冬がきたかな?!」と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ヴァータとピッタがが乱れやすい私の体感としても、12月に入るのに、まだ日中の熱(ピッタ)をうまく排出しきれていない感覚がある日もあります。同じような体質であれば、共感いただける方もいらっしゃるかもしれません。

今月は秋の名残りを楽しむ柿を使って、ピッタをうまく排出するための簡単スイーツのレシピをご紹介します。

アーユルヴェーダと柿

アーユルヴェーダでは、熟した柿はピッタを鎮静すると言われています。元々は冷性の質と、渋味という味をもつ柿ですが、熟することによって甘味が増し、その甘さがピッタを鎮静させます。

ピッタだけの鎮静を考えるのであれば問題ないのですが、私のようなヴァータもピッタも乱れやすい人だと柿のもつ冷性はヴァータを乱してしまう心配があります。そこはどう工夫すれば良いのか?というと、加熱したり、温性のスパイスを加えたりしてバランスを取ります。

ピッタが乱れている状態の時に見られること

ピッタの持つ熱性をうまく排出できず、体内で悪化してしまった場合どのような状態になるのでしょうか?
まず、身体的な状態でいうと

■口内炎がよくできる
■皮膚に炎症がある
■目が充血する

など体に炎症が起こりやすくなります。
そして精神的な部分では

■仕事のことばかり考える
■人や自分に対し腹が立ちやすい
■カッとなりやすい
■数値的な目標の達成に向けてがむしゃらになる
■まわりに対して攻撃的になる

など、交感神経が過剰に優位、必要以上の熱量があるといったことが見受けられます。

もし、当てはまる項目が多いようでしたら、後ほどご紹介するスイーツレシピも取り入れながら、ピッタの乱れを整えてみてください。また、自分ではなくパートナーや友人だったり、職場内にこんな人がいるという方もいらっしゃるかもしれません。そのような場合「こうした方がいいよ〜」と言っても、よほど体調面で大きな不調や本人に改善意欲がない限り、聞く耳を持ってもらえない可能性が高いです。これもピッタの乱れがあるときのひとつのサイン。
そのような場合には、甘いものを差し入れすることで、その方のピッタの鎮静をお手伝いしてみてください。

今回ご紹介するレシピは、簡単に作れてお裾分けもしやすいお気に入りのブラウニーレシピを、より簡単にできるだけ入手しやすい材料で作れる英国アーユルヴェーダカレッジバージョンに改良してみました。ぜひ、ご自身&周りの方のために作ってみてください。

今月のレシピ「柿のブラウニー」


【材料】(約18cm 角サイズ1つ分)

玄米粉(なければ米粉でも可) 100g
ココアパウダー(無糖) 30g
シナモン 小さじ2
カルダモン 小さじ1
ナツメグ 小さじ1/4
ジンジャー 小さじ1/4
クローブ 大さじ1/8
ベーキングパウダー(アルミニウムフリー) 小さじ1
☆柿 1個
☆白味噌 小さじ2
★デーツ 4つ
★クランベリー 大さじ1くらいの量
★プルーン 1つ
★水 100mL

※スパイスは全てパウダースパイス使用です。
※ドライフルーツはデーツ以外はレーズンやいちじくなどあるもので代用可です。
※今回はiwakiのパック レンジ1.2Lを焼型として使用しています。

〈下準備〉
・★の材料を合わせておく。(ドライフルーツを水に浸して柔らかくしておく)


・粉類は合わせてダマをとっておくと仕上がりがよくなります。

〈作り方〉
1.★→☆の順でフードプロセッサー(またはミキサー)にかける。
(どちらもない人は包丁で細かく叩くなどして潰してください)

2.ベーキングパウダー以外の材料(粉)も1に加えさらに混ぜる。


3.全体がよく混ざったら最後にベーキングパウダーを加えさっと混ぜる

4.オイル(分量外)を型に塗り、3を流し入れトントンと空気を抜く
(お好みでナッツなどをトッピング)


5.180度に予熱したオーブンで40 分焼く

最後に

誤解しないでほしいのですが、どのドーシャにおいても乱れていることが悪いと責めているのではなありません。
「あぁ、自分は今ここが乱れているからこういう症状(気分)なんだ」と自分を理解し、何によって不調が起こり、より快適に過ごすにはどうすれば良いか?を教えてくれるのがアーユルヴェーダです。

みなさん色々な役割があって、それぞれに毎日忙しく過ごしていると思います。毎日取り組むのが難しいのであれば週に1度、それも難しいのであれば月に1度、昨日までの自分を労い、明日からの自分をよりご機嫌に、快適にする為の時間を設けることができればいいなぁと思っています。そんな思いで今月は「お菓子作り」という一般的には非日常と呼ばれるものを「月に一度のお楽しみ」として提案してみました。

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ライター&編集担当

アーユルヴェーダセラピスト尾下弥々
尾下 弥々
愛媛出身、大阪在住。ハマったらとことん!美味しいものと楽しいこと美しいものが好き、極力体力消耗したくないヴァータ強めのインドア派。
尾下弥々 記事一覧へ
意外と地道にこつこつタイプです。元々自炊は苦手。
アーユルヴェーダと栄養学を学んでから、体質や体調、季節にあったものを選ぶだけで勝手に栄養バランスも取れることに気付き、すごくシンプルな食生活となり、おうちごはんも楽しめるようになりました。歳を重ねるごとにより快適により楽により良く美しくなる、そんな穏やかで豊かな人生を送る「智慧」を独り占めせず、ひとりでも多くの人に届けられる人で在りたいです。
英国アーユルヴェーダカレッジ認定 アーユルヴェーダビューティーセラピスト/ライフカウンセラー
日々の食事等はInstagramに載せてます
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