アーユルヴェーダ セルフマッサージのやり方と効果

The College of Ayurveda

TOP > スタッフブログ > アーユルヴェーダ セルフマッサージのやり方と効果

目次

アーユルヴェーダとは?

アーユルヴェーダは、約5000年以上前にインド、スリランカで発祥した、生命科学とも呼ばれる伝統的な医療体系です。サンスクリット語で「アーユス」とは生命を、「ヴェーダ」とは科学・知識を意味します。心と体、そして魂が密接に関わり合い、互いに影響を与えながら一体となって健康と幸福を支えていると考えられています。西洋の医療とは異なり、アーユルヴェーダは人それぞれの体質やエネルギーバランスに基づいたアプローチを重視しています。これは、単に病気を治療するためだけではなく、健康な人がより健康に日常生活を送れるようセルフケアの一環としても活用されています。

アーユルヴェーダの基本概念と起源

アーユルヴェーダの基本概念には、ドーシャと呼ばれる「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」という3つのエネルギーがあります。このドーシャはそれぞれ異なる性質を持っており、個人の体質や性格、さらには健康の状態を左右するとされています。例えば、ヴァータは風の要素を持ち、冷えや乾燥が起こりやすい体質を指し、ピッタは火のエネルギーで、体が温かく、消化力が強いタイプが多いと言われます。そしてカパは水と土のエネルギーを持ち、安定感がある反面、代謝がやや遅い傾向にあります。

アーユルヴェーダは、個々の体質に合わせて食事、生活習慣、運動などを調整することで、体と心のバランスを取り戻す方法を提案します。この古代の知識は現代でも多くの健康法や美容法の根幹となっており、アーユルヴェーダの考え方を取り入れることで、体質改善やリラクゼーションを図る人が増えています。

アーユルヴェーダとセルフケアの関係

アーユルヴェーダにおけるセルフケアは、日常の生活習慣に自然に取り入れられるもので、特にセルフマッサージ(セルフアビヤンガ)はその代表例です。セルフアビヤンガは、体質やドーシャのバランスに合ったオイルを使って体全体をマッサージするセルフケア法で、心と体の調和を図り、リラックス効果やデトックス効果が期待できます。特に、朝の習慣にアビヤンガを取り入れることで、血行が促進され、免疫力が高まるとされています。

さらに、アーユルヴェーダのセルフケアは単なるリラクゼーションにとどまらず、体質改善や病気予防の観点からも役立ちます。例えば、ヴァータ体質の方は温かいオイルで冷えや乾燥を防ぐことが効果的とされ、ピッタ体質の方には冷却効果のあるオイルがすすめられます。アーユルヴェーダのセルフケアを実践することで、体と心のバランスを取り戻し、日々のストレスや疲労を軽減することができるのです。このようにアーユルヴェーダの考え方を生活に取り入れることは、現代のストレス社会においてもとても有意義で、多くの方に取り入れられています。

アーユルヴェーダのセルフマッサージとは?

ドーシャとセルフマッサージ

アーユルヴェーダのセルフマッサージ、通称「セルフアビヤンガ」は、心と体のバランスを整えるために自分自身で行うマッサージ法です。温かいオイルを使い、全身に丁寧にオイルを塗り込むことで、リラクゼーション効果や免疫力の向上が期待できるとされています。特に、自分の体質や季節に合わせたオイルを選ぶことで、より効果的に心身の調和を図ることができます。セルフアビヤンガは日々の生活に簡単に取り入れられるセルフケアとして、古代から多くの人に親しまれてきました。

セルフマッサージの重要性と目的

セルフマッサージは、アーユルヴェーダにおいて重要なセルフケアの一環で、日々の健康維持や体調管理に役立ちます。アーユルヴェーダでは、「自分自身で体に触れること」を通して、ドーシャ(体質)に合わせたエネルギーのバランスを整えることができると考えられています。たとえば、ヴァータ体質の人には、温かいごま油を使用したマッサージが適しており、乾燥しやすい肌や緊張感を和らげる効果があります。ピッタ体質には、冷却効果のあるココナッツオイルを使い、熱を鎮めてリラックスを促進させます。カパ体質の人には、代謝を活発にするゴマ油やマスタードオイルが良いとされ、全身の快活さを引き出すのに役立ちます。

セルフマッサージの目的は、ただ筋肉をほぐすことにとどまらず、日々のストレスを解消し、リラクゼーション効果を得ることです。さらに、自分でマッサージを行うことで体の状態を把握しやすくなり、異常を早期に発見する助けにもなります。インドでは、伝統的に母親が赤ちゃんにオイルマッサージを行う習慣があり、年代に関係なくこのようなマッサージの習慣が、健康維持や長期的な体調管理において大変効果的とされています。

セルフマッサージがもたらす効果とは?

アーユルヴェーダのセルフマッサージには、さまざまな効果が期待できます。まず、血行が促進されるため、体が温まり冷え性の改善に役立ちます。特に冬場や冷えやすい季節には、温かいオイルでのマッサージが最適です。また、リンパの流れがスムーズになることで、体内の老廃物が排出されやすくなり、デトックス効果も期待できます。

さらに、セルフマッサージは心にも良い影響をもたらします。温かいオイルで自分を包み込むことで、深いリラックスが得られ、ストレス解消や不安の軽減にもつながります。アーユルヴェーダでは、オイルマッサージを行うことで、神経系が穏やかになり、心の安定が得られるとされています。また、肌にも良い効果があり、定期的に行うことで保湿力が高まり、柔らかでしなやかな肌を保つことができます。

アーユルヴェーダ セルフマッサージの基本的な方法

アーユルヴェーダのセルフマッサージ(アビヤンガ)は、温かいオイルを使って全身をマッサージし、心と体のバランスを整えることを目的としています。日常のセルフケアとしても簡単に取り入れられ、リラックス効果や美肌効果、デトックス作用が期待できます。ここでは、オイルの選び方やマッサージの頻度、基本的な方法について詳しくご紹介します。

オイルの選び方とその役割

アーユルヴェーダでは、ドーシャ(体質)に応じたオイルを選ぶことが非常に重要です。例えば、「ヴァータ」体質の方には温かみのあるセサミオイル(ゴマ油)が推奨され、乾燥しやすい肌に潤いを与え、安らぎをもたらします。「ピッタ」体質の方には冷却効果があるココナッツオイルが適しており、熱を鎮めてリラックス感を高めます。「カパ」体質には、温かみのある軽めのマスタードオイルが理想的で、余分な水分や重さを取り除き、活力を引き出します。

オイルは、マッサージの滑りを良くするだけでなく、肌に栄養を与え、血行を促進する役割も果たします。特に温めたオイルを使用することで、リラックス効果が一層高まるため、オイルを少し温めてからマッサージを始めると良いでしょう。ドーシャに合ったオイルを使うことで、より効果的なマッサージが可能になります。

マッサージに適した時間帯と頻度

アーユルヴェーダでは、朝にセルフマッサージを行うことが推奨されています。特に起床後の体が硬くなっている時間にマッサージをすることで、血行が促進され、一日をリフレッシュした状態で始められます。また、夜の入浴前に行うと、心と体をリラックスさせ、睡眠の質を向上させる効果も期待できます。

頻度については、アーユルヴェーダの伝統では頻繁に行うことがよいとされていますが、初めての方や毎日行うことが難しい方は週に2〜3回から始めると無理なく続けられます。定期的に行うことで、徐々に体調や肌の改善を感じられるでしょう。

部位別のマッサージ方法(頭、顔、手足、腹部など)

アーユルヴェーダのセルフマッサージでは、体の各部位に適した手順でマッサージを行うことが大切です。

頭皮:温かいオイルを手のひらに取り、指の腹を使って頭皮全体を円を描くようにマッサージします。頭皮の血行が良くなり、疲れ目や頭痛の緩和にもつながります。頭部のマッサージだけでも全身のマッサージと同じ効果を得ることができるので、最低限行う部位として覚えておきましょう。

顔:顔には優しく、指先でオイルをなじませるようにマッサージします。目の周りやほうれい線に沿って軽くマッサージすることで、肌が潤い、リラックス効果が得られます。

手足:手や足は特に冷えやすいため、オイルをたっぷり使ってしっかりとマッサージします。指の一本一本を丁寧にほぐし、手首や足首も円を描くように動かします。血行が促進され、冷え性改善にも効果的です。

腹部:お腹は時計回りに円を描くように、軽い圧をかけてマッサージします。消化機能が活性化され、デトックス効果が期待できます。

初心者におすすめの簡単なセルフマッサージ手順

初心者の方には、以下の簡単なセルフマッサージ手順がおすすめです。

オイルを温める:マッサージ用のオイルを適量ボウルなどに入れ、湯煎で温めます。体温と同じくらいの温度になると、肌になじみやすく、リラックス効果も高まります。

頭からスタート:頭から足元へむかってマッサージしていきます。頭・耳→顔→首・肩→腹部→背中→上肢→下肢の順で行います。関節は円を描くように触ります。背中は届く範囲で行い、手の甲を使うとオイルが伸ばしやすくなります。

オイルなじませる:オイルが肌に馴染むように擦り込むようにマッサージをします。オイルの香りや温かさを感じながら、自分自身に集中すると、さらにリラックスできるでしょう。

シャワーや入浴で仕上げ:マッサージ後は、体に残ったオイルをシャワーで流すか、タオルなどで軽く拭き取ります。入浴すると、オイルが肌に浸透し、より柔らかく保湿された肌が感じられるでしょう。

マッサージ後について:マッサージ後は身体が冷えないように注意しましょう。できるだけ温かい飲み物をとり、循環がよくなるように心がけます。

これらの手順を取り入れることで、無理なくセルフマッサージの習慣を身につけられます。

オイルマッサージによる効果

アーユルヴェーダのオイルマッサージは、心と体の両面に多くの恩恵をもたらします。温かいオイルを用いて体を優しくマッサージすることで、全身がリラックスし、様々な健康効果が得られます。以下では、アーユルヴェーダのオイルマッサージの具体的な効果についてご紹介します。

古典書にみるオイルマッサージの効果

アーユルヴェーダの古典書である「アシュタンガフリダヤサンヒター」にはオイルマッサージの効果についてこのように書かれています。
ayurvedabook

・老化を取り除く=若返り効果がある
・肉体的、精神的な疲れを取る
・ワータの鎮静
・視力を良くする(意識的にも集中力が高まり、考えがはっきりと見えるということも含まれます)
・身体に栄養を与える
・長生きすることができる
・よく眠ることができる
・皮膚が元気になる
・肉体的にも精神的にも強くなる

特に頭、耳、足の裏を重点的に行うとよいとされており、頭のマッサージは全身と同じ効果を得ることができます。
約5000年以上の時を経て今もなお語り継がれていることからも、マッサージの効果が本物であることがうかがえます。

心と体のリラックス効果

オイルマッサージは、日々のストレスや疲れを和らげ、心身ともに深いリラクゼーションを提供します。温めたオイルが肌に触れる感覚と、穏やかなマッサージの動きが副交感神経を活性化させ、気持ちが落ち着きます。また、幸せホルモンであるセロトニンが分泌されるので、緊張感や不安感が軽減され、心が落ち着きやすくなります。寝る前に行えば、深い睡眠を促し、心身がリフレッシュされる感覚が得られるでしょう。

血行促進と冷え性改善

アーユルヴェーダのオイルマッサージは、血行を促進し、体内の循環を改善する効果があります。オイルで肌を滑らかにしながらマッサージを行うと、血管が拡張され、血流がスムーズになるため、特に冷え性に悩む方に効果的です。冬場や寒い季節には、体温を上げるゴマ油やマスタードオイルなどを使ってマッサージすると、冷えを緩和できます。また、末端の血流が悪くなりがちな足先や手先を重点的にマッサージすることで、温かさを感じやすくなり、体全体の血行が良くなります。

代謝アップとデトックス効果

アーユルヴェーダのオイルマッサージには、体の代謝を高め、デトックスをサポートする効果も期待できます。マッサージによりリンパの流れが促進され、体内の老廃物がスムーズに排出されやすくなります。特にお腹や背中をマッサージすることで消化機能が刺激され、体の内側から健康が促進されます。アーユルヴェーダでは、代謝を高めて毒素を排出することが健康維持の基本とされており、定期的なオイルマッサージがこれをサポートします。

美肌効果と保湿効果

オイルマッサージは、肌の潤いを保ち、乾燥や荒れを防ぐのに最適です。マッサージでオイルを浸透させることで、肌が柔らかくなり、しっとりとした健康的な肌が保たれます。特に乾燥しやすい季節やエアコンの影響で肌がカサつきやすい場合、セサミオイルを使ったマッサージが保湿に役立ちます。また、オイルにはセサモリンという抗酸化成分やビタミン・ミネラルが豊富に含まれており、肌の新陳代謝をサポートし、透明感のある美しい肌へと導いてくれます。

注意点とよくある質問

アーユルヴェーダのセルフマッサージには、多くの健康効果が期待できる一方で、注意すべき点もあります。また、初めての方にはオイルの選び方や頻度についての疑問も多いでしょう。ここでは、セルフマッサージを安全に楽しむための注意点と、よくある質問についてご紹介します。

オイルマッサージを避けた方が良い人

オイルマッサージは心身をリラックスさせる効果が高いですが、全ての方に適しているわけではありません。まず、発熱しているときや、感染症の兆候がある場合、急性の疾患がある場合には、オイルマッサージは避けた方が良いでしょう。また、妊娠中の方や授乳中の方も、オイルの種類やマッサージの強さによっては体に負担がかかることがありますので、専門家に相談することをおすすめします。月経中も避けるべきタイミングとされているため、終了後に行うようにしましょう。

皮膚に炎症がある方やアレルギー体質の方も注意が必要です。特に、初めて使用するオイルに対しては、少量でパッチテストを行い、肌に異常が出ないかを確認してから使用することが大切です。

食後すぐのタイミングで行うことも禁忌です。消化の火が十分に働かない原因となり、消化不良や体内に毒素が蓄積する可能性があるとされています。

オイルが肌に合わない場合の対処法

もしオイルが肌に合わない場合や、マッサージ後にかゆみや赤みが出た場合は、すぐにオイルを洗い流しましょう。オイルによっては、アレルギー反応を引き起こすことがありますので、初めて使用するオイルは、腕の内側などの皮膚の薄い場所で少量を試してから、マッサージに使うと安心です。

セルフマッサージの頻度はどれくらいが理想か?

セルフマッサージの理想的な頻度は、アーユルヴェーダの伝統では頻繁に行うことが良いとされています。特に忙しい現代の生活では毎日行うのが難しいこともありますが、週に2〜3回でも十分効果を感じられるでしょう。朝に行うと一日の始まりにエネルギーをもらい、夜に行うと疲労を取り除きリラックスして眠りにつきやすくなるため、ご自身のライフスタイルに合わせて時間帯を決めると良いです。

頻度を決める際には、自分の体調や体の反応をよく観察することも大切です。例えば、特に疲れが溜まっているときやストレスを感じているときには、短時間でもセルフマッサージを取り入れることで、心身ともにリフレッシュできます。全身のマッサージが難しい場合には耳・頭・足裏だけ行うなど、日常に無理なく取り入れることが長く続けやすくなる秘訣です。(それでも難しいと感じたときには耳のマッサージだけでも行ってみてください!)。続けて行うことで徐々にその効果を感じやすくなるでしょう。

実践の前に揃えておきたいもの

アーユルヴェーダのセルフマッサージを快適に行うためには、いくつかの道具とオイルを事前に用意することが大切です。特に、道具やオイルの選び方によって、マッサージの効果がより高まりますので、自分に合ったものを選びましょう。

基本的な道具とオイルの選び方

セルフマッサージをスムーズに行うためには、次のような道具が役立ちます:

マッサージ用のオイル:アーユルヴェーダのセルフマッサージに欠かせないのが、体質に合わせたオイルです。オイルの温かさが心地よく感じられるよう、湯煎できる小さなボウルやカップも準備すると便利です。湯煎ができれば物は問いませんが、ステンレスの軽量カップなど持ち手がついていると使いやすいです。

タオル:オイルが肌に残るため、専用のタオルや古いタオルを用意しましょう。マッサージ中や終了後に使うと、オイルが床や衣服に付くのを防げます。

ヨガマットやレジャーシート:床に直接オイルがつかないように敷いておくと後片付けが楽になります。特に足元のオイルは滑りやすいため、マットの上でマッサージすることで安全性も確保できます。

お湯または蒸しタオル:マッサージ後に蒸しタオルで体を拭くと、オイルがしっかり肌に浸透し、毛穴が開くことでリラックス効果が増します。オイルが残るのが気になる場合には、お湯で軽く洗い流しても良いです。

おすすめのアーユルヴェーダオイルとその特徴

アーユルヴェーダでは、体質(ドーシャ)や目的に応じてオイルを選ぶことが推奨されています。
ここでは初心者の方でも手に入りやすいオイルから、アーユルヴェーダのサロンで使用されている本格的な薬用オイルまでをご紹介いたします。

初心者の方におすすめオイル3選

セサミオイル(ゴマ油)

sesameoil
温かみのあるオイルで、特に「ヴァータ」体質の方におすすめです。保湿効果が高く、乾燥や冷えから肌を守ります。
より高い効果でマッサージを行うためには「キュアリング」と呼ばれる加熱処理をすることをおすすめします。
セサミオイルを100℃まで熱してから、火を止めて、自然に冷ますだけでOK。
こうすることで、セサミオイルの主成分である「セサモリン」が「セサモール」というより強力な抗酸化作用をもつ成分に変換されるのです。
セサミオイルの使用でも十分に満足できる効果が出るため、初心者でも気軽に始められるところがメリットです。

ココナッツオイル

coconutoil
冷却効果があるため、体内の熱を抑える「ピッタ」体質の方に最適です。夏場や気温の高い季節にも向いており、リフレッシュしたい時に使用すると心地よい冷感が得られます。また、抗菌効果があるため、肌の調子を整えたい方にもおすすめです。また、「ピッタ」体質でない方でも、時期によってはセサミオイルやマスタードオイルを使用して手荒れをしてしまう場合があります。その時にはココナッツオイルに切り替えてみるのもおすすめです。

マスタードオイル

mustardoil
発熱効果があるため、「カパ」体質の方におすすめです。代謝を活性化させ、体内の余分な水分や毒素を排出するのを助けます。冬場や寒い季節の使用にも適しており、体を温めて活力を与えてくれます。身体の中にカイロを入れたような温かさがあると言ったらイメージしやすいでしょうか。刺激が強いので顔への塗布は避けましょう。

これらのオイルを選ぶ際には、純度が高く、自然の成分が豊富に含まれているものを選ぶと、効果が一層高まります。また、オイルを少し温めてから使うことで、肌に浸透しやすく、より効果的なセルフマッサージが楽しめるでしょう。

本格的な薬用ハーバルオイル 5選

ナーラーヤナオイル

「ヴァータ」、「ピッタ」体質の方におすすめのオイルです。セサミオイルをベースに、シャタバリやアシュワガンダなど身体に栄養を与えてくれるハーブが入っています。筋肉の緊張や関節の痛み、神経の疲労などに対して効果があるとされ、リラクゼーションと鎮静効果があります。
手に入りやすいオイルのため、セルフケアの際にも使いやすく、自宅でアーユルヴェーダのリラクゼーションを手軽に取り入れることができます。

クシーラバラーオイル

「ヴァータ」、「ピッタ」体質におすすめです。セサミオイルをベースに身体を強くするバラというハーブなどが入っています。ナーラーヤナオイル同様に、顔、頭を含む全身マッサージに使用が可能です。女性ホルモンを整えてくれるので、生理不順や不妊症の方にも使用されます。また、神経系や筋肉の健康に対する効果も高いとされています。
こちらも手に入りやすいため、初めてマッサージをする方に使うオイルとしても向いています。ナーラーヤナオイルと使用感を比較してみると、ナーラーヤナはずしんと重いような感じがありますが、クシーラバラはそこまで重くない印象があります。

シッダールタオイル

「ヴァータ」、「カパ」体質に効果があります。このオイルには、セサミオイルとマスタードオイルがベースとして使われており、体を内側から温めてくれる効果があります。
さらに、シャタバリやアシュワガンダといった栄養価の高いハーブが配合されており、体にしっかりと栄養を与えてくれます。これらのハーブは、日々のストレスや疲れを癒し、体の活力をサポートする役割を果たします。
頭や身体に使用することが可能ですが、刺激が強いため顔への使用は避けましょう。代謝も高まりデトックス効果にも期待ができます。

トリパラーオイル

「ピッタ」、「カパ」体質の方の鎮静目的で使用されます。トリパラーとは3つの果実のことで、ハリータキー、ビビータキー、アーマラキーを指します。この3種類は全てが抗酸化作用が高く、デトックスと若返りに効果があるのが嬉しいですね。頭、顔、身体に使用が可能ですが、セサミオイルがベースになっているため、アトピーや皮膚疾患がある方には刺激になる可能性があります。もしそのような場合には、ココナッツオイルがベースになっているトリパラーケーラムを使用してみてください。

ダシャムーラオイル

「ヴァータ」、「ピッタ」、「カパ」体質全ての方に、部位も頭、顔、身体に使用が可能です。ダシャムーラとは「10種類の根」を意味し、10種類の異なる植物の根が含まれており、それぞれが持つ独特の効果が相まって、さまざまな健康効果を発揮します。疲れを取り除き、リラックスさせる効果があります。また、セサミオイルをベースに、温め効果のあるハーブが多く使用されているので、冷え性の方や寒い季節にぴったりです。血流を促進し、体の中心から温めることで、冷えからくるこわばりや痛みを和らげてくれます。

セルフマッサージのやり方の動画はこちらからどうぞ
>>セルフマッサージDVDとオイルのセット

総合プロコースの詳細はこちらからどうぞ
>>総合プロコース

個別無料説明会の詳細はこちらからどうぞ
>>山田泉の個別無料説明会

ライター&編集担当

アーユルヴェーダセラピストmisaki
misaki (Instagram)
東京都出身。気になることはすぐ確かめたくなる好奇心旺盛のヴァータ体質。
misaki 記事一覧へ

コロナ禍での体調管理をきっかけにアーユルヴェーダに出会う。自律神経の乱れやPMSなど、それまで悩んでいた不調にも対処できることがわかり、学びを深める。知識が増えるにつれ体調を崩すことが激減。身体が弱いと思っていたがセルフケア不足だったことに気づく。
現在は自分の体の変化を楽しみながらアーユルヴェーダを実践中。
おだやか、ていねい、マイペースな人生を送ることが目標。

英国アーユルヴェーダカレッジ56期卒業
アーユルヴェーダビューティーセラピスト/ライフカウンセラー

  • メルマガ「脳暦だより」登録
  • 作者「石井泉」アーユルヴェーダ入門書
  • 「山田泉」BLOG
  • 「スタッフ」BLOG
  • アーユルヴェーダ体質診断テスト
  • 【英国アーユルヴェーダカレッジ】事務局・アクセス
  • アーユルヴェーダ入門セミナー
  • 自分力を上げる!アーユルヴェーダセラピスト必読の一冊
  • アーユルヴェーダ・プロフェッショナル・スクール
  • オイルトリートメントを受けたい方はこちら
  • アーユルヴェーダサロンナビ
  • アーユルヴェーダSHOP
  • AYURCARE.JP(アーユルヴェーダ総合サイト)